ドアグリップの本杢加工工程(3) - 磨き

最後の工程は磨きです。ポリエステル塗装では磨きも重要な作業となります。


写真1
中塗りのときと同様に、320番のペーパーで凹凸が無くなるまで削り出します。この段階では、「磨く」のではなく、「削る」、「整形する」イメージです。
コツとしては、
・平板に貼り付けたペーパー(写真1)を使用する
・軽い力で大きく動かす
・いろいろな角度・方向から少しずつ削っていく
といったところでしょうか。
写真1には所々光った部分が残っています。ここまで追い込んで削ってしまうと膜厚がかなり薄くなってしまいます。指で撫でてみて、わずかなヘコミならOKとしましょう。

写真2
ほぼ凹凸がなくなったら、600番で磨きます。ここからはペーパーを直接手に当てて磨きます。ここからは「磨き」ですね。
320番のキズを消していくような感じです。まだ研磨力がありますので、磨き過ぎないように注意します。

写真3
次に1000番で磨きます。

写真4
さらに1500番で磨きます。やや透明度が出てきました。

写真5
いよいよコンパウンド磨きです。が、写真5は磨き終わった後になってしまいました…
コンパウンドも車磨き用のものを使いました。液体のものなら大丈夫かと思います。
3000番(細目)→9800番(鏡面仕上げ)と磨いていくと、磨きキズが早く落とせます。
磨きには、車磨き用のスポンジがオススメです。

2013/11追記
3000番液体コンパウンドのかわりにコンパウンドシートを使うと、とても楽にペーパー傷が落とせます。より美しい仕上がりになりますので、是非使ってみてください。

写真6
突然、クリアでツヤのある面が現れて感動してしまいます。
磨きは根気のいる作業です。大変ですが、苦労の甲斐があるというものです。

写真7
歪みのない面を作るには、写真1の削り作業をしっかり行うことがポイントかと思います。

写真8
ということで、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

他の作品も紹介したギャラリーもありますので、よろしかったら覗いていって下さいませ。

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